サステナビリティに関する
考え方および取り組みApproach and Initiatives for Sustainability
当社グループは、「健康と環境」を経営ビジョンとして掲げ、常に時代の変化をとらえチャレンジする進取の精神と、堅実なモノづくりの精神を両輪として、これまでの常識にとらわれない新たな価値創造に努めています。世界的な人口増加や経済規模の拡大が進展する中で、当社グループにおいても事業活動を通じ、伸びやかで豊かな社会の創造と、将来世代に継承する持続可能な社会の実現に向けた経営を行っています。
また、人権尊重を常に意識し、従業員が成長し人間らしく働ける組織を築くとともに、全ての従業員が活躍でき、長く勤められる職場環境を整備しています。
ガバナンス
当社グループは、内部統制の維持・向上を図るとともに、サステナビリティに関連する重要課題について全社的な取り組みを推進するため、興和グループ内部統制委員会を設置しています。同委員会は代表取締役である内部統制責任者を委員長としています。同委員会は半期に1回開催することを原則とし、サステナビリティに関する方針、目標の設定、実施計画の策定や、リスク・機会の特定を担っています。
取締役会では、同委員会で検討した重要な事項についての報告・審議、サステナビリティ課題に関するリスク及び機会の評価結果や管理状況について検証を行い、必要に応じて改善を指示する体制を整備しています。
また、コンプライアンスやリスクマネジメントの強化を通じて、企業価値の向上に取り組んでいます。
戦略
当社グループは、「人権尊重」「健康増進」「環境」「社会貢献」の4つを重要課題に選定しています。急速に変化するビジネス環境のもと、変化に柔軟に対応しながら企業活動を通じて、より人間らしい豊かな社会づくり、持続的な社会の構築に向けて積極的に貢献してまいります。
人権尊重の取り組み当社グループは、「興和グループ行動憲章」「興和グループ人権方針」に基づき、人権尊重を常に意識し、従業員が成長し人間らしく働ける組織を構築するとともに、サプライチェーンについても強制労働や差別を防ぐ体制を整備しています。こうした取り組みについては、パンフレットや社内イントラでの情報発信のほか、e-Learning等を活用しながら全従業員向けに周知しています。
サプライヤー行動規範・
パートナーシップ構築宣言
当社グループは、持続可能な安定したサプライチェーンの実現に向けて、サプライヤーとともに法令遵守、人権尊重、環境保全等の取り組みを推進し、社会課題の解決に貢献していくことを目指しています。サプライヤーとの双方向のコミュニケーションにより理解を深めることに努めていくと同時に、サプライヤーには「興和グループ サプライヤー行動規範」への積極的な取り組みをお願いしています。
そして、サプライチェーンの取引先や価値創造を図る事業者との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築していくことを目的に、2023年2月にパートナーシップ構築宣言を行っています。
●人材育成方針
階層別の教育・研修の充実を図り、事業環境等の変化に対応し、変化を創り出すことができる人材の育成を推進しています。
また、資格手当制度等の導入による自己啓発の支援、海外語学研修の実施、並びに勤務地選択制度の充実等、一人一人の個性を尊重し、様々なキャリア選択の機会を提供しています。
●社内環境整備方針
当社グループは、人材の多様性確保の観点から全ての従業員が生き生きと活躍し、仕事と生活の調和を図り、長く勤められる職場づくりに取り組んでいます。定期的に組織サーベイを実施し、エンゲージメントを高めるべく、分析結果を改善するような制度の見直しや改定を進めています。時間単位の有給休暇制度や時差出勤を導入し、より働きやすい職場環境を整えています。
また、女性従業員が働きがいを持って、継続してキャリア形成できる組織風土を醸成することで、女性総合職の平均勤続年数の延伸と女性の管理職割合の向上を目指しています。
女性活躍推進
当社は、女性活躍推進を継続的に・多角的に推進していくため、2023年9月より女性従業員を中心とした女性活躍推進プロジェクトを立ち上げ、次世代につないでいく意識の醸成と、より長く、より働きやすい環境の実現を目指した活動を進めていくためのディスカッションや女性のキャリア自立を支援するための情報収集等を開始しました。女性の働き方に関するニーズの収集・課題の把握・事業部を超えたネットワーク構築のため、労働組合とも連携した活動を展開しています。今後は、女性がより活躍できる職場を目指した活動や、女性特有の健康課題への取り組みについて必要に応じて制度の見直し・改善を進めてまいります。
健康増進の取り組み
当社グループは、新薬開発をはじめ、日本型セルフケアの推進を通じて、皆様の健康維持と医療の向上に貢献しています。
また、従業員およびその家族のウェルビーイングを目指すことを目的に、「健康経営」の推進を宣言し、健康課題のさらなる改善を目指しています。
健康経営
当社グループは、当社オリジナルの健康管理アプリ「KOWAマイレージクラブ」や、「禁煙サポートプログラム」等、生涯を通じた健康づくりの基礎となる健やかな生活習慣の形成に役立てる健康経営プログラムを導入し、当社グループ従業員の健康の見える化と健康維持・増進を支援しています。
健康経営会議
原則1年に2回開催する健康経営会議では、代表取締役が最高健康責任者を務めるとともに、専任部署が事務局として当社グループが健康経営を進めていくことに関する課題の認識と対策に関し議論をしています。健康保険組合・労働組合・産業医・保健師等とも連携し、興和グループの健康経営を推進しています。
環境への取り組み
当社グループは事業活動を通じて、気候変動対策をはじめ、各種汚染の予防等に努めるとともに、「興和グループ環境方針」に基づき、社会の持続可能な発展に貢献する取り組みを実施しています。
また、当社グループの事業への影響を軽減し、多様性保全に貢献する意識の向上に向けて、経団連生物多様性宣言イニシアチブへの賛同を表明しています。
気候変動対策
当社は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、気候変動の影響による環境負荷低減への貢献を目指しています。当社グループが推進しているビジネスは地球環境との関わりが深く、企業の社会的使命として環境保全に努めることは当然の責務です。定期的な環境内部監査を通じ、継続的な環境問題への取り組みを改善し、省エネ、再エネ、廃棄物の削減及び再資源化に取り組んでいます。事業活動における温室効果ガス排出量の削減を着実に遂行していき、持続可能な社会の構築に尽力してまいります。
社会貢献への取り組み当社グループは、様々なスポーツ支援等による地域活性化や災害支援等を通じて、人々の健康で豊かな暮らしの実現に貢献してまいります。
リスク管理
当社グループでは、興和グループ内部統制委員会にて、事業活動におけるサステナビリティに係るリスクを特定しています。同委員会において定められた会社のリスク対応方針に基づき、各事業部・各部署単位でリスク管理を実施し、代表取締役である内部統制責任者はその運用状況について定期的に取締役会へ報告しています。
監査役はリスクモニタリングが適切に行われているか、体制が正常に機能しているかを確認しています。
指標および目標
●社内環境整備の取り組み
| 指標 | 目標 | 実績※ (2024年度) |
|---|---|---|
| 女性管理職比率 | 5.0%以上 (2027年度) |
3.1% |
| 女性総合職 平均勤続年数 |
8.8年以上 (2027年度) |
8.0年 |
※興和株式会社の数値を記載しております。
●気候変動対策
当社は、気候変動のリスクを認識し、環境負荷の低減に向け、2030年度までに温室効果ガス(GHG)排出量を2013年度比で46%以上削減並びに2050年度までのカーボンニュートラル実現を目指し、サステナビリティを推進する部署と環境関連ビジネスを展開する関係会社が連携し脱炭素に向けた取り組みを推進しています。

産業関連事業部
生活関連事業部
医薬事業部
ホスピタリティ事業部