
よりスマートに進化を遂げた
視野計
コーワ AP-7700 は、独自の正常眼データベース・閾値検査アルゴリズムで、スマートな視野検査をご提供します。

※1 Murata H, Zangwill LM, Fujino Y, et al. Validating variational Bayes linear regression method with multi-central datasets.
Invest Ophthalmol Vis Sci. 2018;59:1897–1904. https://doi.org/10.1167/iovs.17-22907※2 Murata H, Araie M, Asaoka R. A new approach to measure visual field progression in glaucoma patients using variational Bayes linear regression.
Invest Ophthalmol Vis Sci. 2014;55:8386–8392. https://doi.org/10.1167/iovs.14-14625
smart Strategy は、膨大な緑内障患者のデータを変分近似ベイズ線形回帰により学習した視野予測モデルを用いています。検査中の応答状況から効率良く視標提示を行うことで、正確性(再現性)を確保した検査時間短縮を実現しています。
smart Strategy α は高精度視野予測に加えて、コーワの従来からの短時間アルゴリズム(クイック1)を合わせることでさらなる検査時間の短縮をしています。
smart Strategy α+ は、コーワ AP-7700の中で最も検査時間の短い閾値アルゴリズムです。smart Strategy αと同様、クイック1をベースにし、smart Strategy αよりも予測を強めることでさらに検査時間の短縮をしています。

† 緑内障患者547名911眼のデータを基にシミュレーション
変分近似ベイズ線形回帰による視野予測モデルの更新と閾値決定
以下の流れで視野検査を進めていきます。
- ➊ 検査前、被検者の年齢以外の視野情報がない状態です。
- ➋ プライマリーポイント(最初の4点)の閾値を検査し、その結果をもとに他の検査点の視野予測モデルを更新します。
- ➌➍ 各検査点の閾値が決まるごとに、他の検査点の視野予測モデルを更新し、提示輝度の更新・検査結果の決定を行います。

閾値
緑内障の経過観察が可能な中心30°内の検査に加え、黄斑部の視野異常を把握できる中心10°内の検査など、様々な測定範囲で検査が可能です。
■見やすい解析結果表示
- ➊ 閾値(実測値)
- ➋ グレイスケール
- 閾値を10段階の濃淡で表現
- ➌ トータル偏差
- 年齢別正常値からの偏差
- ➍ パターン偏差
- 正常視野パターンからの偏差
- ➎ MD(Mean Deviation)
- 全体にわたる平均的な視野欠損の程度
- ➏ PSD(Pattern Standard Deviation)
- 正常視野パターンからの逸脱度
- ➐ 解析指標
- 各種解析指標を表示
- ➑ ベビーカーブ
- 全トータル偏差値を曲線化
- ➒ ゲイズモニター
- 瞳孔と角膜反射との相対的位置関係から固視状態を監視
■解析指標
- ・GHT(Glaucoma Hemifield Test)
- 閾値中心の検査ポイントを、10のセクターに区切り、水平経線を軸に上下で対応するセクター同士を比較した指標です。
- ・VFI(Visual Field Index)
- 視野が正常な場合を100%、視野消失で0%になるように%単位で表示される指標です。
- ・Anderson's Criteria
- PSDがp<5%、GHTが正常範囲外、またはパターン偏差p<5%の点が連続3点(うち1点はp<1%以上の沈下)(3点がNFLの走行と一致しているかは、医師による判定が必要)のうちの1つ以上を満たすものを緑内障性視野異常とする指標です。
※日本緑内障学会「緑内障診療ガイドライン(第4版)」

■時系列表示
検査結果ごとの検査情報、スケール、閾値、トータル偏差 p値、パターン偏差 p値、ベビーカーブが縦一列に配置され、それらが時系列に並んで表示されます。ベースデータを設定することが可能で、より変化をわかりやすくします。

■経時変化表示
MD、PSD、VFI、ボックスプロットなどの解析指標を時系列データとしてグラフ表示することで、視野の経時変化を容易に把握できます。
さらに、MD、VFIについては、解析指標の線形変化率から算出される予測グラフを表示し、何歳でどの程度のMD 値、VFI 値になるかを予測できます。

イソプター(対応モデル:スタンダード/プロフェッショナル)
- ■動的視野検査
- 自動検査、マニュアル検査、自動+マニュアル検査を行えます。中心30°を拡大表示することが可能です。
- ■周辺視野と中心視野の同時評価が可能
- イソプターに加え、閾値などの静的視野検査と組み合わせて、周辺視野と中心視野を同時に検査するプログラムを搭載しています。

視野障害等級判定支援機能
静的視野検査、動的視野検査それぞれの検査結果から視野障害等級を判定します。
さらに、視力を入力することで視力障害等級判定が可能となり、障害が重複した場合の視覚障害等級が表示されます。
■静的視野検査
・(両眼開放エスターマンテスト)視認点数の自動カウント
・(10−2 プログラム)両眼中心視野視認点数の自動計算
・(シュプラマクラ2)両眼中心視野視認点数の自動カウント(26dB単一輝度の短時間測定)
■動的視野検査
・(Ⅰ/4視標)周辺視野角度と両眼視野面積の自動計算
・(Ⅰ/2視標)中心視野角度の自動計算および両眼中心視野角度の自動計算

眼底・OCT対応視野検査(対応モデル:プロフェッショナル)
- ■眼底・OCT対応視野検査
- 構造と機能を対比させ、早期に緑内障を検出できる可能性があります。
眼底カメラ画像やOCT画像などをAP-7700に取り込み、眼底画像上で2°間隔に配置された検査ポイントから任意の検査部位を選択して、検査を行います。

- ■RGC displacement
- 黄斑部の構造と機能を評価するためには、視細胞と網膜神経節細胞との偏位の差を考慮することが重要です。
黄斑部では視細胞と網膜神経節細胞にずれが生じていると言われ、この差を考慮した眼底対応視野検査結果、眼底画像の重ね合わせ結果で表示が可能です。

ネットワーク連携

静的視野、動的視野、眼底対応視野。 用途に合わせたモデルをお選びいただけます。
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■静的検査
(閾値、スクリーニング)■視野障害等級判定支援機能
(静的視野) -
■静的検査
(閾値、スクリーニング)■動的検査
■視野障害等級判定支援機能
(静的検査、動的検査) -
■静的検査
(閾値、スクリーニング)■動的検査
■視野障害等級判定支援機能
(静的検査、動的検査)■眼底対応視野検査